ザ・よこはまパレード

昭和の時代には「横浜国際仮装行列」の名で親しまれていた横浜の一大イベント。今は「ザ・よこはまパレード」とお洒落に改名して、このゴールデンウィーク中に開催されている。そして加賀町消防団と伊勢佐木消防団も昭和の時代からこのイベントの警備を担当している。

以前は冬制服、制帽に編上げ靴という(まるで警察官のような)出立で、沿道に陣取り、パレードを間近に見ながら警備に当たり、偶に歩道からはみ出た人には「はいっ!そこ下がって!」などと注意するのが任務だったが、今は様変わりしている。沿道の警備は警察官、警備会社、ボウイスカウトなどに任せて、消防団員はもっぱら歩道を巡回しながら、ギャラリーの様子を窺っている。つまり気分が悪くなった人や怪我をした人の応急処置や救急搬送が主な役割である。これが消防団本来の姿であろう。

今回は前日から怪しげな低気圧が通過していて開催が危ぶまれたが、朝方天気も回復して予定通りのスタートとなった。参加したすべてのパレードが持ち場を通過するまで約5時間近く。2件の救急搬送(パレードに参加した子供の体調不良と高齢者の転倒による怪我)があったが、大きな事故もなく無事終了した。

近年「ソフトターゲットテロ」などという事件も諸外国で起きていて、新たな危機管理も増えている。今更ながら優雅な「昭和の時代」が懐かしく思い出されるのである。