新入団員研修会

毎年この時期に行われる「新入団員研修会」。これまで1日研修であったが、昨年から半日(3時間)に短縮された。つまり午後から行われていた訓練礼式(各個訓練、部隊訓練)は省き、各団または各分団で教育しなさいということになったのである。その代わり午前と午後の2部制にして、どちらか参加できる時間帯を選ぶことになった。4月と5月のそれぞれ行われるので、新入団員は4コマの選択肢が増えたことになる。

消防団員の役割は消火活動、救助活動、応急手当など消防職員と同等の技能や知識を身に着けることを求められるが、関連する資機材の扱いなどを含めるとかなり項目に亘り研修を受け、訓練を重ねることとなる。従って普通の団員ならば入団して半年や1年ですべてをマスターすることはまず無理である。何年もかけて団員としての技能や知識を積み重ねていくことになる。3時間の研修では消防団とは何ぞやとか、団員としての心構えなど、ほんの入り口の分だけで終わってしまうが、肝心なのはその後の各分団でのフォローアップである。いくらベテランの団員が新しい団員に教えようとしても、まずその研修や訓練に参加してもらわなければ始まらない。団員はそれぞれにメインの仕事を持ち、家庭の用事もあり、その合間を縫って消防団活動に参加してもらうこととなる。いかに”土俵に上がって”もらうか。それは全国どこの消防団でも抱える大きな悩みでもある。